岩沼市三軒茶屋西土地区画整理組合
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教育テレビで思い出した大阪論
こんにちは。
NHKの教育テレビというのは、恐らく、地上波では最も視聴率が低いチャンネルであり、
ゴールデンタイムの視聴率もそれは同様だと思うのですが、意外と面白い番組が放送されて
おります。その多くは海外の優れた番組なのですが、昨夜はイギリスの冴えない街が「合唱」
によって、ひとつになってゆくドキュメンタリー番組(後篇)が放映されておりました。
内容は上手く説明できないので割愛しますが、子供からお年寄りまで、品行方正な淑女から
無骨でやんちゃなおじさんまでが「合唱」でひとつになり、いきいきとした人間に変わってゆき
まちそのものも活性化してゆくそのさまが、実に感動的でした。
また、「まちづくり」というと、商業施設の誘致のようなものがすぐに頭へ浮かびますが、「合唱」
というアイデアもあったのかと、目からウロコが落ちました。(ホントに)
そうなんですよね、「まちづくり」というのは都市計画や建築家の設計や商業施設の誘致によって
なされる部分もありますが、もっとも重要なのはそこで暮らす人「そのもの」なんですよね。
そこで暮らす人が行政や大資本とは関係なく「まち」をつくってゆくというような・・。
そういえば、これと似た事を、以前「街場の大阪論」という本の中に発見し、大きく共感したことを
思い出しました。この本の著者である江弘毅さんは以前関西のタウン誌「ミーツリージョナル」の
編集長をなさっていた方で、大阪の街をこよなく愛する人なのですが大阪のアメリカ村の街の
成り立ちについてその本のなかで、以下のようにふれておられます。この文章からは大阪の人々
が「つくりもんなんておもろないでぇ、ワシらの街はワシらが好きなようにつくるもんや」とでもいう
ような、エネルギッシュな声が聞こえて来そうです。
私はこの仕事を通じて、企業家とか都市プロデューサーとかではない彼ら「ミナミの街人」の
足跡を探り直すことで「街とは何か」を考え続けてきた。そして日限さんが店を出し、それが新
しい街としての種子となり、事後的に新たな街として分節されたアメリカ村、堀江、また南船場
において、次の点がとても街的に大切な観点だと思う。
それは行政による再開発や駅ターミナル造成、はたまたショッピングモールやファッションビル
などが建って、それが契機となって出来た類の街とは全く違った「仕方」で出来てきた、という点だ。
つまり「資本による街づくり」とは全くといっていいほど無縁である、ということでもあり、ディベロッ
パーだとか、都市計画を仕事にしている人や街づくりのプロデューサーが、動線計画をしランドマ
ークをつくり・・・で「こしらえた街」では決してないのである。誰かに何かの目的によってつくられる
ことを街自体が拒むように構造化されているかのような動きが、アメリカ村以降の大阪ミナミのダイ
ナミズムである。
江 弘毅 著「街場の大阪論」より
