トラブルを回避するため「ブレる」

 こんにちは。

このところ、「ブレる」「ブレない」が、ずいぶんといわれるようになり「ブレない」ことがとっても

良い事であるような風潮が強いようで、私はぼんやりと「ブレないってそんなにいいことかなぁ」と

考えたりしています。

「ブレない」ということは「過去に下した判断を貫く」ということだとすると、「過去に下した判断は今

でも正しいのか?」という疑問が自然と湧いてきます。

世の中の事象は常に変転していますから「過去に下した判断」って「ただいま現在」には通用しな

いことが結構多いような気がします。

「ブレない」っていうことは、読みかえれば「頑固」「執着」「時代錯誤」というようなネガティブな側面

もありますから、ある程度は臨機応変な「ブレ」が必要であるように思います。

と、頼まれもしないのに、勝手にこんなことを考えておりました・・。

 

 さて、その「ブレない」ですが、住宅購入の上で「トラブルの種」になることがあります。何らかの事

について「ブレない=執着」しているがために「危機センサー」が不調になり、あれよあれよという間

にトラブルに巻き込まれてしまうというような・・。

これはお客様もそうですし、メーカー側の担当者でも同様で、何かに囚われているがために「危機セ

ンサー」が不調になることがあります。

では、「危機センサー」が不調になる元はなにかといいますと、これは「短期的な利益の獲得」である

場合が多いようです。

お客様にとっての「短期的な利益」は、「なんらかのおいしい話」のようなものであり、担当者にとって

の「短期的な利益」は「今月の売り上げ」のようなものです。

また、担当者の「短期的な利益」には、「歩合」や「上司の叱責から逃れる」といった「利益」も加わる事

があるでしょう。

ここで問題になるのは、「短期的な利益」は「短期」で獲得しなければならないがために、「踏まえるべき

プロセスが(無意識に)省略され」てしまうということで、あとから「言った、言わない」の展開になりやす

いということです。

客観的にみていると「もっとゆっくり進めたら?危ないよ」と言いたくなるのですが、それを言ったとしても

たいてい聞いてもらえません。

なぜそうなるかというと、お客様が「短期的な利益」を優先して考えてしまうからで、「短期的利益」が

「危険」を、「とりあえず無い事」にしてしまうからです。(担当者も「大丈夫ですよ」というでしょうし・・)

これが「危機センサーの不調」なんですね。(お客様、担当者お互いに)

また、これは困ったことに周囲からの忠告が増えるほどに「ブレない=執着」が強まるという厄介な性質

も持ち合わせております。

これは周囲から反対される「恋」であればあるほど「燃える」のと似ています。

つまりこれは、反対されるほどに「私の判断が正しいこと」を証明しようとしてしまうわけで、自分に対する

周囲からの否定があるがために、方向を誤った自己肯定に突っ走るというものです。

しかしこれが「私の判断は果たして正しいのか?」と、適度に「ブレて」いれば、「執着&自己肯定」のスパ

イラルに陥る可能性はだいぶ低くなります。(そうなるはずです)

 

つまり、「ブレる」ことは、住宅購入のプロセスでは必要ですよ、ということなんですね。