「媒介」するもの

 こんにちは。

ここにいると、毎日のように道を訊ねられます。その殆どが運送や宅配関係の方々なのですが、

受取人も、その住所も、電話番号も「あやふや」というものがとても多い事に驚かされます。

「どこを探しているのですか?」とドライバーの方に聞いて、その送り状を見せて頂くと、内容が

とにかくアバウトで、送り主さえもよく分からない(だから、送り先を確認できない)ものも、過去

にはありました。従いまして、道を訊かれるこちらも全然分からないんですよね(これが・・)。

「こんなんで、届けろってよくいうよなー」という感じです。

仕方がないので、「あやふや」な情報の断片から、「ここじゃない?」と推理してお教えすること

がしばしばです。(勿論、「間違ってたら、ごめんなさいね」とお断りしてのことですが・・)

いやぁ、ドライバーさんは大変です。

ごくろうさまです、ホントに。

 

 さて、昨今テレビ局の広告収入が低下して赤字に転落する在京キー局もある中、ラジオ業界も

大変な火の車のようです。その理由はテレビ同様広告収入の減少と「若者のラジオ離れ」だそう

です。ラジオはテレビやネットに劣らず面白いものだと思いますのが、これはなぜでしょうね。

もしかすると、若者の部屋にそもそも「ラジカセ」がないのかもしれませんね。「オーディオ」もない

のかもしれません。今や音楽はダウンロードの時代で、それを聴くのにはiPodや携帯電話で済み

ますし、パソコンでもできますから、ラジオはおろかCDプレイヤー自体も音楽を楽しむということで

いえば必要とは言えなくなりましたから、「ラジカセ」や「オーディオ」は不要といえば不要です。

ラジオだけを買う若者は、あんまりいないでしょうし・・。

しかし、ラジオは捨てがたいものです。

うまく言えませんが、いいものだと思います。とくに、今の若者にとっては。

ラジオって「媒介するもの」ですから・・。

 

 現代の社会が生きづらい理由のひとつは、人と人を「媒介するもの」が、少なくなったからではな

いかと、(シロ―ト考えですが)思っております。ギクシャクした関係にあった親族の間に赤ん坊が

生れるとほのぼのした関係に変化したり、犬や猫を飼っている人同士はすぐに仲良しになってしま

うように、赤ちゃんや愛犬などは、人と人を「媒介」してくれますが、それと同じような機能を昔なら

ば神社やお寺、井戸やお祭りなどが果たしていたと思います。(寅さんのようなおじさんとかも)

現代ではスポーツでしょうか。Jリーグのサポーターはサッカーチームを「媒介」として、みんなと

繋がっていたいのだと思います。彼らにとって本当に楽しいのはスタンドでのあの一体感でしょう。

 

残念にも、現代はコミュニティが崩壊し、家族も分断され、個人が孤立しやすい状況で、だからこそ

「返信メールは30秒以内」などというプレッシャーの中、若者たちが血眼になって他者との関係を

必死で繋ぎとめようとしているようにしているのだと思います。これは、相当キツイでしょうね。

気を抜くと、あっいう間にはじき出されてしまうくらいにフラジャイルな関係ですから、若者の不安と

いうのは、とても大きなものだと思います。

だから、ラジオがいいと思うんです。

 

ご存知の通り、ラジオは、ラジオパーソナリティが中心です。

テレビの司会者も中心ですが、その周辺にいる若手芸人がそれを囲んでいるという状態ですから

視聴者はただのオーディエンスに過ぎません。

しかし、ラジオの場合は、若手芸人のポジションにリスナーがなることが可能です。

つまり、参加することできるんですよね。そして、そこになんとも言えない一体感が生まれます。

これが結構楽しいんですよね~。

せっせと番組に、はがきやメールを送ってパーソナリティを笑わせたり感動させたりすることを通じて

ラジオの前にいるたくさんのリスナーも笑わせたり感動させたりするという楽しみがあります。

このような、「媒介」してくれる場をいくつか持てると、若者たちも「メールの30秒ルール」のようなこ

とで、苦しまなくなるのはないかと思います。(楽観しすぎでしょうか・・)

その手始めに、まずはラジオはいいと思いますよ~。(たぶん)

 

余談ですが、今年大注目の幕末のヒーロー、坂本龍馬は偉大なる「媒介」でしたね。